きのう、平壌で、全国母親大会が開かれ、約1万人が参加した。朝鮮中央テレビできょう、大会に出席する金正恩総書記の様子などが放送された。金総書記の開会の演説前には、歓声と拍手が鳴り止まず、金総書記が熱狂を抑えるように促すジェスチャーをしたり、お辞儀をしたりする場面が見られた。演説で、金総書記は、母親の存在を称え、自らも困難な時期には母親のことを思い出すと話した。金総書記は、母親たちが愛国の心で、大切に培った家庭が礎となって、国を支えているため、社会主義大家庭が強固であると称えた。母親の力が求められることとしては、非社会主義的な問題を一掃することや出生率の低下を防ぐことを挙げた。幹部が母親の苦労について話している最中には、金総書記が涙を流し、ハンカチで拭う場面もあった。全国母親大会は、11年ぶりの開催で、体制の安定を図る狙いがあるとみられる。