7月に引き渡し予定の工事現場は足場も解体できない状態だという。中東情勢の影響で石油由来の「ナフサ」の供給不安が広がっている中、この工具店では先月以降、ナフサ原料の建築資材が手に入りにくい状態が続いている。一部の工事が間に合わずに7月予定の引き渡しに支障が出る可能性がある。さらに値上げは確実で石油製品は30~50%の値上げを告知されているという。影響は建築業界全体に広がっている。都内のタワーマンションの入居開始は来年8月と1年以上も先だが、販売元の三井不動産は契約者に対して建築資材などの不足を背景に「引き渡し時期が遅れる可能性がある」と通知。他にも複数の不動産会社が同様の通知を行っているが、いずれも現時点で遅延決定の物件はないとしている。都内で開催されている建築業界向けの展示会でも不安の声が聞かれた。ナフサを原料とする断熱材の調達が難しくなり、リフォーム工事にも影響が出ている。政府は必要な量は確保されているとの認識を示している。木原官房長官は塗料や住宅設備の流通の目詰まりの原因を特定し、「順次解消を進めている」と強調した。
