福井県勝山市で発掘された恐竜の化石が全身に羽毛をもつダチョウ恐竜と呼ばれるオルニトミモサウルス類の仲間の新種とわかったと県が発表した。この仲間の恐竜の新種が日本で見つかるのは初めてで、骨の特徴などから進化の課程をしる上でも貴重な発見として注目される。1998年から2019年にかけ勝山市北谷町にある約1億2000万年前の前記白亜紀の地層から発見された55個の化石をもとに県立恐竜博物館が研究し新種とわかり科学誌に発表した。この恐竜は骨盤の一部の骨に肉食恐竜のティラノサウルスの仲間に見られる縦に走る突起が確認されるなど、ユニークな特徴がある。福井県はこの恐竜が福井で見つかったティラノサウルスの仲間に似た恐竜を意味する「ティラノミムス・フクイエンシス」と名付けられたと発表した。福井県で新種の恐竜が見つかったのは6例目となる。この新種の化石はあすから来年1月9日まで県立恐竜博物館で公開される。