地域ごとに見た今年のスギの雄花の芽の数は、東京や埼玉など一部の地域では平均より少なくなっているが、北海道、大阪、奈良は3倍以上。2倍以上の地域もある。一般的に夏場に猛暑が続くと、雄花の生育が盛んになり、花粉が大量に飛散する恐れがある。日本に杉の木が多い背景には、高度経済成長期がある。当時、建設に使う木材の需要が高まったことから、杉が盛んに植えられた。昭和40年台半ばまで毎年約10万haずつ植えられた。杉の花粉が多くなるのは樹齢20年以上とされている。杉の樹齢20年以上の木は約97%、樹齢50年以上は半数以上。藤掛一郎教授は、植え替えの支援・補助金も必要だが伐採した木材をどう流通させて有効に需要につなげていくのか、木材産業の体制を作るところからしっかりやってもらわないといけないと指摘する。杉の木は、樹齢60年までは多くの花粉を出すとされる。
