周庭さんは3日にSNSで香港を出てカナダに滞在していることを明らかにした。周庭さんは3年前抗議活動に関連し実刑判決を受け刑務所に収容された。政府への抗議の声は抑え込まれている。背景にあるのが香港国家安全維持法。反政府的な動きを取り締まる法律で民主派の政治家・活動家が相次いで逮捕されるなど言論への統制がいっそう強まっていると指摘されている。周庭さんはカナダの大学の修士課程への進学を決意した。しかし当局側から留学の条件として中国本土に一度赴くことを通告され8月に当局者5人と深圳を訪れ中国共産党の発展や歴代指導者の業績などの展示を見学したという。周庭さんについて李家超行政長官は「一生逃亡者として追われることになる」などと話した。中国外務省報道官は「われわれは香港の政府と司法機関が法に基づき職務を果たすことを支持する」と話した。周庭さんは「香港が自由な都市になったら民主的な場所になったら帰りたい」などと話した。