ASEAN(東南アジア諸国連合)の一連の首脳会議が、日本と中国といった関係国も参加して今日から3日間の日程でラオスで開かれる。藤下超解説委員が「日本は石破総理、米国は大統領の代理でブリンケン国務長官、中国は李強首相が出席する。一連の会議では南シナ海問題やミャンマー情勢、北朝鮮の核ミサイル開発など地域の懸案が話し合われる見通し。フィリピンは南シナ海での中国の威圧的な行動に抗議し、米国や日本、オーストラリアとの安保面での連携強化に乗り出している。中国に接近する国もある。カンボジアは海軍基地に中国の艦船の停泊を認めるなど、軍事協力を進めている。さらに、中国とロシアが主導して加盟国の拡大を図っているBRICSに、タイとマレーシアが加盟を申請した。米中対立を背景に今ASEANは求心力に限りが見え、逆に遠心力が強まっているように見える。米中対立の時代を迎え、難しい立場に置かれている」とスタジオで述べた。