東京ヤクルトスワローズの人気マスコット「つば九郎」を支えてきたスタッフが亡くなった。盟友ラミレス氏ら関係者の証言とともに多くの人に愛され続ける理由に迫る。沖縄県浦添市で行われたヤクルトスワローズのオープン戦。おなじみの人気者に代わり出てきたのは、妹のつばみ。つば九郎がヤクルトの公式マスコットとなったのは1994年。名物パフォーマンスといえば、これまで一度も成功していないという「空中くるりんぱ」。つば九郎と共にパフォーマンスをしていた、元ヤクルトスワローズのアレックス・ラミレスは、スワローズを日本一に導いた立役者。歴代屈指の助っ人外国人として今も記憶に残るラミレスがつば九郎について語った。ラミレス氏がカメラに向かって言ったのは「つば九郎といえば“みんな えみふる”」。もう一つつば九郎の名物といえば、ユーモアあふれるフリップ芸だ。フリップ芸にはきっかけを作った人物がいる。18年にわたり、つば九郎と試合前のDJを務めてきたパトリックユウさん。試合前のお約束となったフリップ芸は時事ネタなども取り込んでいく。ユーモアだけでなく優しさが球団を超えたエピソードがある。2018年4月3日の広島戦での出来事を紹介。広島の当時の今村猛投手は、ヤクルトの川端慎吾選手を相手にデッドボール。客席から今村猛投手に口汚いやじが向かった。その夜、つば九郎公式ブログでは、「やくるとすわろーずふぁんのみなさん、かーぷの、いまむらくん、わざとあてたわけではありません」「ひんのない、きたないやじはやめましょう」とと投稿。今村投手は2日後にリリーフで登板。今村投手ははそのあとインスタグラムに「つば九郎さん ありがとうございます!」と投稿。高津監督は、「誰がホームランを打った選手を出迎えるんだ?いままで当たり前だったことがなくなるのはさみしいわ」と投稿。