パリオリンピック。レスリング・男子グレコローマンスタイル60キロ級・決勝:文田健一郎×曹利国(中国)。東京五輪の雪辱へ家族が見守る。グレコローマンは腰から下への攻撃は禁止。上半身の攻防。試合は3分×2ピリオド。前へ攻める文田。相手が消極的と判定され1ポイント先制。さらにうつ伏せの状態から再開。相手を返せばポイント。前半は攻めのスタイルで3ポイントリード。後半は一転、守りのスタイル。1ポイントを取られ、うつ伏せからスタート。文田はここ耐え抜く。文田健一郎4−1曹利国(中国)。グレコローマンスタイルでは、1984年のロサンゼルス五輪以来40年ぶりの金メダル。文田健一郎は「この3年間の苦しみとか葛藤とか良かったこととかここにかかっているので、今までで一番重いメダル。投げるスタイルも固めるスタイルも全部出して勝ったので本当にきょうの自分は強い。あの銀メダルがあって良かったと思っている」とコメント。妻・有美さんは東京五輪のあと、落ち込む文田に寄り添い続けた。長女・遥月ちゃんも支えとなった。文田健一郎は家族が見守る中、悲願の金メダルを獲得。妻・有美さんは「お疲れ様っていう3年間、彼もやっと終わったと思っていると思うので、あとはありがとうと言いたい」とコメント。文田健一郎は「家族の存在がなかったら、もう一回金メダルを目指そうと思ってなかった」とコメント。