橋本大輝は6歳で体操を始めた。高校生で才能が開花、白井健三に続く2人目の現役高校生日本代表に選ばれ、世界選手権に出場した。団体で金メダルを獲る目標を掲げた東京オリンピックで橋本は個人総合市場最年少で金メダル、種目別鉄棒でも金メダルを獲得したが、団体では0.103の差でROCに敗れ銀メダルに終わった。パリオリンピック2か月前、橋本は右手中指の靭帯を負傷した。理想とはかけ離れた状態でパリオリンピックを迎えた。東京オリンピックで個人総合金メダルを獲った時は人生で1番短かった日だったという。団体予選ではケガの不安と重圧からか、思い描く演技とは程遠い結果だった。他のメンバーの活躍もあり、中国に次ぐ2位で決勝進出した。