非常に強い勢力の台風10号により、台風から離れている地域でも、警報級の大雨が相次いでいる。昨夜、岩手・盛岡市では台風の影響で線状降水帯が発生し、記録的短時間大雨情報が発表された。また、兵庫・佐用町でも発表されたという。気象庁は、今週金曜午前6時までの3日間で、九州や四国の広い範囲で降水量が800ミリを上回ると予想している。最も多い九州南部では1000ミリを超えるところもあるという。2018年の西日本豪雨では、多い所では11日間で1800ミリの降水量となり、200人以上の死者が出た。当時、岡山・倉敷市阿鼻町に住んでいた丸畑祐介さんは、避難の参考にしてほしいと、被害の様子を撮影した動画をネット上に公開し、その教訓を伝えている。昨日は、関東でも激しい雨が降り、大雨や浸水への対策を行っているところもあるという。東京スカイツリーの地下には60個近くの貯水槽があり、約2635トン・25メートルプール5個分ほどの雨水が貯められ、断水時には非常用の水として使われるという。また、上には墨田区役所と連携した防災施設がある。およそ3000人分の水や食料、毛布などを備蓄する防災倉庫も設置され、危機管理ベースも設け、災害発生で墨田区役所が使えなくなった際に災害対策本部を設置することができるという。気象庁は、今朝7時から緊急会見を開き、台風10号が明日にかけて九州南部に接近し、その後上陸する可能性があるとして鹿児島県に台風の特別警報を出す可能性があるとしている。
住所: 東京都墨田区押上1-1-13