来月、東京ディズニーシーの新エリア、ファンタジースプリングスがオープンする。総投資額3200億円をかけて広大なエリアが作られた。「アナと雪の女王」の世界が舞台のフローズンキングダム。主人公のアナとエルサが暮らすアレンデール城や巨大な氷の宮殿など映画の世界が広がっている。夜の演出を見てみるとディズニーのこだわりがより際立ってくる。春の雪解けを描くために夜になると山のふもとは暖色のオレンジ、遠くに見える氷の宮殿は寒色の青い光になっている。更に、氷の宮殿に近づくと吹雪の音が聞こえてくる。光と音を通して訪れた人が厳しい寒さを想像できるようになっている。「ピーターパン」の世界を描いたネバーランド。「フェアリー・ティンカーベルのビジーバギー」では体が小さくなったような感覚で冒険を楽しむことができる。夜、その入り口に立つと目に飛び込んでくるのは細かい霧のような光。妖精がまとうピクシーダストが表現されていてその光をくぐって妖精の世界に入っていく。フック船長の海賊船から望むネバーランドの山。昼とは一転、夜になると山全体が緑に色づきエリアを見下ろすようにそびえたつ。夢の世界を作る技術とアイデアそれらを手掛ける人をディズニーではイマジネーションとエンジニアを組み合わせイマジニアと呼んでいる。