東京商工リサーチによると、5月の全国企業倒産件数は1009件となった。1か月の倒産件数が1000件を超えるのは約11年ぶり。主な理由は物価高が長引く中で、価格転嫁が遅れたことによる倒産や、コロナ過で業績が落ち込んだ企業に対する実質無利子・無担保の、いわゆる「ゼロゼロ融資」の返済がピークを迎えたことによる倒産が増えているため。業種別ではサービス業327件、7か月ぶりに全ての産業で倒産件数が増加。地域別でも9か月ぶりに全ての地区で前年同月を上回る。東京商工リサーチは「ゼロゼロ融資の返済が4月から最後の山場を迎え、倒産件数は今後も増える可能性ある」。