成田空港の第3ターミナルは2015年4月に開業してからあすで10年となる。国際線の便が中心だった成田空港は、この10年で国内線の発着地としても存在感を増してきた。LCCの航空機が並ぶ第3ターミナルでは、現在8社が就航している。空港全体の旅客者のうち、およそ半分がLCCの利用者。羽田空港の国際化を受け、LCC誘致に活路を見出した。航空会社の負担を軽減することを徹底したという。成田空港がLCCに特化したターミナルを作ったことで大きく事業を拡大したのがジェットスター・ジャパン。グループの会社を含め、成田空港発着の国内線13路線と国際線5路線を展開している。国内線の便数を増やせたのは第3ターミナルの施設が充実してきたことが大きな要因とのこと。空港では手続きを自動化している。直接機体に乗り込めるようになり、バス案内の業務が大きく減ったという。荷物を運ぶ設備も使いやすいものに変更した。航空会社は様々な形で運航に必要な人員の余力を生み出すことができ、このターミナルに移転してから4路線に新たに就航した。国内線の利用者は3割近く増加した。稼働率を高めるため、LCCの発着が早朝や夜間になることもある。そのためターミナルにはベンチで一夜を過ごす姿も見られる。専門家は交通アクセスを充実させることなどが課題と指摘している。
住所: 東京都大田区羽田空港3-3-2
URL: http://www.tokyo-airport-bldg.co.jp/
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