おととい農林水産省で行われた備蓄米の試食会で、小泉農水相は「僕はどれを食べてもおいしくいただける」と、2021年産のコメも違和感なく食べられるとした。味に対する不安の声も聞かれる中、注目されているのが古いコメのおいしい食べ方。番組ではスタッフの冷蔵庫に眠っていた5年前のコメを、おいしく蘇らせることに成功した。きのう小泉農水相は、2021年産の「古古古米」が積まれた神奈川県内の倉庫を視察。備蓄米の管理方法などについて意見交換を行った。きのうから中小規模のスーパーなどによる「古古古米」の随意契約の申請がスタートしたが、申込みが殺到しているという。すでに随意契約をしたイオンやアイリスオーヤマなどの大手企業は、備蓄米の発売日を続々と発表している。前回申請が通らなかったコンビニ大手3社も、改めて随意契約を申請している。今後「3極化」すると言われるコメの価格帯について街の人100人に聞いたところ、最も高い銘柄米を買うという人が多く、備蓄米は「味が不安だ」という声も。コメの研究を行う新潟大学の三ツ井敏明特任教授は、「食感は少し違うが、特に問題はない」などとコメントした。古いコメを美味しく食べる方法を探るべく、番組は5年前の古古古古米を持ってお米マイスターの西島豊造さんを訪ねた。古いコメを炊く時に大切なのは、浸水時間を長くすること。米を研いだ後に1時間以上水につけると良いという。また古いコメを購入後匂いが気になってきた場合、乾燥した状態で金網のザルにいれてこすりつける「再精米」が有効だという。大手ホームセンターのカインズでは、備蓄米を一部玄米で販売することも検討している。備蓄米は乾燥して割れやすいため、米店では精米機の故障を心配する声も聞かれた。こうした中今注目されているのが、家庭用の精米機。前年比で約2倍の売れ行きだという。