東京を中心に地下鉄を運営する東京メトロがきのう、東京証券取引所のプライム市場に上場した。2018年のソフトバンク以来となる6年ぶりの大型上場で、時価総額は1兆円を超えた。上場に伴い、国と東京都は、それぞれ保有する東京メトロ株の一部を売り出した。終値は公開価格を45%上回る1739円で、時価総額は1兆103億円と私鉄トップの東急などに匹敵する規模となった。テレビ東京の取材に応じた東京メトロ・山村明義社長は、上場を機に不動産関連など鉄道以外のビジネスを強化し、事業の多角化を急ぐ姿勢を示した。山村社長は「鉄道事業以外の収益の柱をつくっていくことは、コロナ禍を経験した経営者として私の責務」と語った。