歴史的な円安局面が続く中、外国為替市場では昨夜、円相場がドルに対して4円以上円高方向に動く場面があった。円相場が大きく動いたのは日本時間の昨夜。米国の消費者物価指数の上昇率が市場の予想を下回ったことをきっかけに円相場は一時、4円以上値上がりした。市場関係者の間では政府・日銀による市場介入が行われたのではないかという見方が強まっていて、きょうの東京市場でも円相場は一時、1ドル159円台まで値を戻したあと、1円以上急速に円高方向に進むなど荒い値動きが続いている。財務省の神田財務官はけさ取材に対し市場介入の有無を明らかにしなかった。一方、東京株式市場では急速な円高も背景に売り注文が膨らみ日経平均株価は一時、1000円以上値下がりしている。市場関係者は「昨夜から大きく円高に動く場面が繰り返されていて市場では介入への警戒感が一段と高まっている」と話している。