外国為替市場ではきのう石破総理大臣が日銀の植田総裁との会談後「個人的には現在、追加の利上げをするような環境にあるとは考えていない」と述べたことを受けて、日銀が早期に追加利上げを行うとの見方が後退したことなどから円を売ってドルを買う動きが強まった。円相場はきょう午前中にはドルに対して一時きのうより3円以上値下がりし、1か月ぶりに1ドル147円台まで円安が進んだ。こうした円安ドル高の流れを受けてきょうの東京株式市場は取り引き開始直後からほぼ全面高の展開となり、日経平均株価は一時1000円以上値上がりした。市場関係者は「米国で公表された雇用関連の経済指標が市場予想を上回ったことも円安ドル高が進んだ一因となった。ただ中東情勢や日本時間のあす公表される米国の雇用統計を見極めたいという投資家も多く、利益を確定しようと値上がりした銘柄を売る動きもみられている」と話している。