きょうの東京外国為替市場は、21日のニューヨーク市場で円相場が1ドル150円台後半とおよそ2か月半ぶりの水準まで値下がりした流れを引き継ぎ、朝方から円を売ってドルを買う動きが広がっている。米国でこのところ市場の予想を上回る経済指標が続き、市場では米国経済の先行きは底堅く、FRB(連邦準備制度理事会)による今後の利下げのペースは緩やかになるという見方が多くなっている。このため米国の長期金利が上昇し、東京市場でもドルが買われて1ドル150円台後半での取り引きが続いている。市場関係者は“米国で大統領選挙のあと財政出動が拡大するだろうという観測が出ていることも米国の金利上昇やドル買いの背景になっている”と話している。