今回は万博の約170年の歴史について佐野真由子が伝える。1851年に開催されたロンドン万博では巨大会場の中に各国の物品が展示された。2年後にはニューヨークで、4年後にはパリで行われた。1862年のロンドン万博で日本が初めて参加。1880年代になると開催しようとする国が増え始める。1928年には国際博覧会条約が成立。1972年には植民地の存在を前提とする規定をすべて削除され、実際の万博も変化した。初期の万博では実物展示だったが、徐々に写真や動画での紹介は導入されモノを見せることから“イメージの発信”へと移り変わってきた。世界の今を映し出すことが万博の最も重要な役割。また万博は本質的に外交行事の場でもある。2027年に開催を予定しているセルビアは「遊びこそは生きること」という捉えかたで展示をする。今後、大阪・関西万博は「戦時下の万博」として認識される。
住所: 東京都文京区本郷7-3
URL: https://www.lib.u-tokyo.ac.jp/ja
URL: https://www.lib.u-tokyo.ac.jp/ja