日本時間のきょう午前9時すぎに太平洋に着水した宇宙船。およそ1時間半後、宇宙飛行士たちがハッチから姿を見せた。海軍の艦船に移動して甲板に降り立つと、自らの足で歩く様子もみられた。このあと健康状態の詳細な確認やリハビリを予定しているという。今回「アルテミス計画」で初めて宇宙飛行士を乗せて10日間の日程で飛行した宇宙船。6日目には月の裏側を回り込むように飛行し、人類が地球から最も離れた距離に達した。宇宙船からは地球からは見ることができない月の裏側のクレーターなどが克明に捉えられた。アルテミス計画で月を宇宙開発の拠点とすることを目指すアメリカだが、その鍵を握るのが月面の資源である。月面では水が氷の状態で存在すると考えられ、この氷から飲み水や酸素・水素を得ることができれば人が月に滞在できる道が開ける。また月を覆う砂には鉄やアルミニウムなどの金属も含まれていることから、月面に基地を建設するために必要な資材も現地調達できる可能性がある。月面の資源料を測定する観測装置を開発しているのが日本の研究グループである。宇宙飛行士が月面に装置を設置し、地下の浅い部分の電気的な性質を計測することで月の表面に氷で存在するとされる水や金属などの資源の量を推定する。研究グループによるとこうしたデータが月面で直接測定されるのは初めてだという。アルテミス計画は第2段階のミッションに成功し、2028年を目標にアポロ計画以来となる宇宙飛行士による月面着陸を目指す。アメリカ側との取り決めでは日本人宇宙飛行士も2回にわたり月面着陸の機会を提供予定となっている。
