きのうの東京株式市場で株価が暴落した。日経平均株価の下げ幅は4400円を超え、過去最大となった。月曜日の日経平均株価は、先週末と比べて4451円安の3万1458円で取引を終えた。1987年のブラックマンデー翌日を超える過去最大の下げ幅になり、日経平均株価は去年10月以来の安値水準となった。先週、日銀の利上げなどをうけて進んだ円高に加え、アメリカで発表された雇用統計が市場予想を下回ったことをきっかけにアメリカの景気が後退するとの懸念が強まり、ニューヨーク市場で株価が大きく下落した。この流れを受けて、週明けの東京株式市場も取引開始から全面安の展開となり、急速な円高に引きずられるように売りが売りを呼ぶ「パニック安」の様相となった。専門家の野村総研・エグゼクティブエコノミスト・木内登英氏は「米国の景気後退という不安が多少なりともやわらいでいけば、日本株も落ち着いていく」との見方を示している。