いま金や中古ブランド品が高騰していて買い取り店に売りに来る人が大変増えている。その一方で、偽ブランド品が持ち込まれるというケースも相次いでいて問題になっている。先月13日に1g当たり1万5909円と過去最高値を更新した金の小売価格。男性が持ち込んだのは20年前に10万円で購入した18金のブレスレットと片方だけのカフス。ブレスレットは購入時のおよそ8倍の81万円。更に、片方だけのカフスも9万円の値がつき合計で90万6400円の査定に。物価高やリサイクルへの意識の高まりから拡大を続けるリユース市場。女性が持ち込んだのは数年前に母親から譲り受けたというシャネルのチェーンバッグマトラッセ2点。当時の販売価格は1つ10万円から20万円で、長年使い込まれたバッグには汚れが目立ち破れているところも。査定の結果は17万円。ビンテージブームで人気の中古ブランド品だが注意しなければならないのが偽ブランド品。先週、財務省は全国の税関で差し止められた偽ブランド品などの知的財産侵害物品の数を発表。去年1年間で過去最多の3万3019件。1日当たりではおよそ3500点に上る。男性が持ち込んだオメガがスヌーピーなどとコラボした腕時計は買い取りの基準に満たない基準外品だった。偽ブランド品の可能性が高いという。女性が持ち込んだルイヴィトンのバッグは、偽物の可能性があり買い取りできなかった。この店の卸事業部には日々鑑定依頼が届き、プロが2人で確認しているという。偽ブランド品を見分けるポイントはインクの塗布の仕方や金具の凹凸など。