30分前、黒岩弘樹さん(45)が学生たちに混じり給水の準備をしていた。息子である中央学院大学2年の黒岩勇禅に力水を渡す。実は弘樹さん自身も中央学院大学のランナーだったが、箱根駅伝の出場は叶わず、夢を息子に託していた。100回大会の出場が決まると、弘樹さんは自身も指導を受けていた川崎監督から給水係に指名され、25年の時を経て初めて箱根路を走ることになった。父の思いも襷に込めて息子は区間6位の快走だった。
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