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「東京美術学校西洋画科」 のテレビ露出情報

依頼者の河野俊明さんは父が他界し母もコロナのために面会できずにいる中で笑顔を失ったものの、妻・麻由美さんからは卓球を勧められたことで元気を取り戻したことを感謝しているという。そんな河野さんは100万円で山口県ゆかりの画家・香月泰男の絵を売りたいというインターネット上の情報を聞いて、貯金を崩して買ったのだと言う。このことから興味を得て香月泰男の絵を他にも購入してしまったと明かした。3点の絵は水彩の2点が100万円で、油絵の「犢」という作品は200万円だったという。
香月泰男のアトリエは廃材や空き缶でこしらえたおもちゃも多く並び、楽しげな人々や愛らしい動物などぬくもりのある作品も多いが、痩せこけた無数の顔が横たわる遺体に手を合わせる「涅槃」など戦争の残酷さを訴えた作品も見られる。山口・三隅村(現長門市)の生まれで両親が相次いで出奔した寂しさを紛らわすように幼い頃からひたすら絵を描き続け、東京美術学校を卒業すると美術教師をしながら製作に励んだ。独自の画風を求めナイフで無数の線を刻んだり、主役を画面の隅において空間の広さを表現するなどした。私生活でも1938年に妻と結婚したが、1943年に入隊することとなる。満州・ハイラルの駐屯地からは毎日のようにはがきを送っていて、文通の際には利き手を失っても画家としての人生が絶えないように左手を使ったという。しかし、敗戦後に待っていたのはシベリア抑留だった。零下35℃という極寒の中で骨と皮になるまで働かされ次々に仲間が死んでいく。その死に顔だけでも遺族に見せたいとこっそりスケッチしたものの、ソ連兵に見つかるとこれも取り上げられてしまった。それでも、1947年に帰国を果たした。自らの体験を絵にするためキャンバスへ向き合う。収容所で亡くなった仲間を土に埋める男の姿が描かれた「埋葬」などを手掛けたが、悪夢と向き合う辛さからシベリア・シリーズは2年で中断してしまった。その代わりに日常のありふれた光景を描き、全てのものがただ平凡に存在できる愛おしさを描き、故郷を私の地球と読んでこよなく慈しんだ。再びシベリアを描き始めたのは中断から10年後のことで、絶望の中で見た太陽を黒と褐色で描いた「黒い太陽」や、地の底から仰いだ空を描いた「雲」、死と隣り合わせの恐怖や戦友への哀惜や鎮魂を描いた「運ぶ人」「復員<タラップ>」などとなっている。シリーズは57点にのぼったが、1974年に心筋梗塞のために倒れた。62歳だった。イーゼルにかけられていたのは「渚<ナホトカ>」という作品で、帰国のための船に乗った港町・ナホトカの様子が描かれていた。
依頼品は3点。明るい黄色を背景に茶色の子牛が寝そべる姿を描いた油彩画「犢」は復員から2年後でシベリア・シリーズを中断した昭和24年に描かれた物となっている。水彩画の「矢車草」と「菜の花」は色彩は控えめながら質感を描き分けるこだわりが見られる。

他にもこんな番組で紹介されています…

2025年9月12日放送 22:30 - 23:30 NHK総合
時をかけるテレビNHKスペシャル 老友へ ~83歳 彫刻家ふたり~
彫刻家・舟越保武さんが脳梗塞に倒れたのは8年前。一命を取り留めるも右手が不自由に。作家生命は絶望的とも思われたが、入院中の舟越さんを支えたのは親友・佐藤さんからの手紙だった。佐藤さんは「元気な自分が見舞いに行くと気持を乱すのでは」と考え、手紙だけを送り続けた。舟越さんは退院後、掛け軸に書いた手紙を贈った。佐藤さんへの感謝の旨が綴られている。
彫刻家・舟越保[…続きを読む]

2025年9月12日放送 15:10 - 16:00 NHK総合
午後LIVE ニュースーン蔵出しセレクション
きょうの時をかけるテレビは1995年放送の「老友へ 83歳 彫刻家ふたり」。佐藤忠良さんと舟越保武さんの半世紀を超える友情を収めたドキュメンタリー。
佐藤忠良さん83歳。日本を代表する彫刻家。朝8時から暗くなるまで、休むことなく粘土との格闘を続けるのが佐藤さんの日常。83歳の佐藤さんには60年、共に彫刻の道を歩き続けた同じ年の親友がいる。舟越保武さん、佐藤[…続きを読む]

2025年8月16日放送 17:30 - 18:50 TBS
報道特集(特集)
菱谷良一さんは15歳の時に美術教師になることを夢見て旭川師範学校に入学。当時北海道では現実の生活を良くするため身の回りを観察しありのままを絵にする生活図画教育が盛んだった。それを実践していたのが美術部教師・熊田満佐吾さん。1941年1月、熊田さんは特高警察によって逮捕され9月には菱谷さんも逮捕された。学生が語り合う姿を描いた作品「話し合う人々」を特高警察は共[…続きを読む]

2025年7月12日放送 22:00 - 22:30 テレビ東京
新美の巨人たち新美の巨人たち
野見山は福岡県筑豊で生まれた。7人兄弟の長男として生まれた。父親は地元で名を馳せた炭鉱主で絵さえ描いていれば楽しかった子供時代。その後中学を卒業すると東京美術学校に進学し画家を目指した。しかし第二次世界大戦が発生し、戦況悪化で学生も戦場へ駆り出された。戦地で肋膜炎を患った野見山は日本へ返されて陸軍病院で終戦を迎えた。野見山の初期の代表作は故郷を描いた炭シリー[…続きを読む]

2025年5月18日放送 12:54 - 14:00 テレビ東京
開運!なんでも鑑定団(開運!なんでも鑑定団)
医師の家に生まれた小川三知は家督を弟に譲り東京美術学校に入学。巨匠・橋本雅邦から日本画の基礎を学び古典名画の模写に力を注いだ。1900年渡米しガラス文化と出会う。当時アメリカではジョン・ラファージらがオパールセントグラスを開発。三知はアメリカ各地の工房を尋ねて修業を重ね、帰国後自身の工房を開くと製作依頼が次々と舞い込んだ。三知は西洋のステンドグラスの技術と花[…続きを読む]

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