池田さんの予想レンジは30,500円~31,100円。ポイントは「持ち合い解消でガバナンス改善」で、「事業法人からの現物株式売却に注目すると、9月22日までの年度初からの累計値が4.6兆円というところに達している。同じ時期までの過去5年間の平均が3兆円くらい。そうすると今年は過去平均の52%増しということで、超ハイぺースの持ち合い株の解消となっている点に注目している。昨年度末に東証が資本コストを意識した経営の要請を出した。これがおそらく影響していて、これまで持ち合い解消は相手がある話なので、お互いに言い出しにくかったのが、この東証の要請によって話を持ちかけやすくなった。そういった効果がはっきり現れている。持ち合い株売却は需給に悪影響あるか聞かれるが、基本的には自社株買いで吸収されるのでその面では心配していない」、「日本株に対する強気のシナリオは足元下がっているが、基本感は変える必要はないと思っていて、企業ガバナンスが改善している状況。デフレ感の脱却傾向、投資マネーが中国からシフトの効果もあるので、基本感としては年末から年度末にかけて34,000円。日経平均は高値更新という見方でいいかと思っています」と話した。