再配達が問題となっている宅配サービスについて、先月国土交通省は「置き配」を標準とする案を議論する検討会を設置。視聴者からは「置き配泥棒が増えるのは必然」などのコメントが寄せられている。盗難対策に擬態段ボールも登場。宅配業者「エアフォルク」の配達員を取材。多い日は300件配達するが、全体の1~2割が不在で再配達になるという。配達員は「置き配が増えてくれるとうれしい」と話した。国交省は手渡しの場合追加料金を設定する案なども議論。流通経済研究所・吉間めぐみ上席研究員は「問題は(トラブル時の)保険・補償」と指摘。東京都消費生活総合センターによると、置き配に関する相談件数はコロナ禍以降急増、去年は469件。一番懸念されるのは盗難被害。先月には兵庫・姫路市で置き配された韓国のりを盗んだとして中学生の少女が逮捕された。受け取り側の盗難対策として宅配ボックスや置き配バッグなどが広がっている。送り手側の盗難対策として「石のような段ボール箱」も登場。開発した「アースダンボール」奥田社長は「盗難に遭いにくいというアイデアで石に見える箱を作ってみた。色んなシリーズを増やしていきたい」と話した。国交省は置き配を標準化するかなど秋ごろまでに方向性をとりまとめる予定。