東京都は公立学校の教員採用試験の応募状況を毎年発表しており、今年度は9465人と昨年度から27人増加した。教員採用試験の応募者数は、平成23年度の2万人余をピークに、毎年1000人ほど減少していて、今回12年ぶりに増加に転じた。これについて都は、今年度から大学3年生から試験の一部を受けられたり、教員経験者の筆記試験を免除したりして試験を受けやすくした結果ではないかとみている。一方倍率は2.7倍と、採用予定者数がこの20年で最も多くなったことから過去最低となった。都の担当者は、「教員の人材確保は大きな課題なので、採用の間口を広げるとともに、教員の魅力を幅広く知ってもらう取り組みを続けたい」と話している。