千葉県勝浦市に11年前に東京から移住した中林さん夫妻は中林養蜂を経営している。始めて3年目で、巣を100箱まで増やしたところ、ミツバチが全滅してしまった。その後、専門書などを読み対策を練った中林さんは湿気を抑える為、草を刈って風通りを良くし、巣箱の周辺に蜜源となる様々な植物を植えて、ミツバチが過ごしやすい環境を整えた。その結果、良質なハチミツが取れるようになった。
中林さんのハチミツに興味を抱いたホテル「五氣里」の料理人木村藍さんは、南房総の食材で洗練された料理を生み出し、地元の食の親善大使にも任命されている。これまでは、デザートなどにはちみつを使ってきたが、今回養蜂場を訪ねて朝市を盛り上げる新作フレンチに挑むという。オススメは夏みかんにハチミツをかけたものをトッピングしたヨーグルト。木村さんはカツオ、ワラビなどの山菜や夏みかんを仕入れて新作に挑む。まずはハチミツを煮詰め、シェリービネガーを注ぎ、塩麹やごまなどを加えてハチミツソースの完成。そこに今日仕入れた山菜やカツオを使用していく。