東京都が行った結婚についてのアンケート結果によると、結婚に高い関心を持つ人たちの7割が特に婚活はしていないと回答している。今、都はこうした人たちに一歩踏み出してもらおうとさまざまな取り組みを進めている。9月21日の3連休初日、都内でモノレールを貸し切りにして開かれた婚活イベント「多摩モノレールde縁結び」が行われた。駅を往復する間に男女が交流しマッチングを目指す。この婚活イベントを主催した東京都は今、あの手この手で結婚を望む人たちの背中を押そうとしている。独自のマッチングアプリを開発し本格運用を始めたのもその1つ。100問余りの質問に答えるとAIが自分と相性のいい相手を月4人まで選んでくれる。この星が多くなれば相性がいいと判定されるという。利用にあたっては事前の会員登録が必要で年収証明の提出や最終学歴などの登録が求められる。都は真剣に結婚を考えている人に安心して利用してもらうのがねらいだとしている。またネット上の出会いだけでなく直接交流するイベントも重要だと考えている。今回のモノレールのイベントでは本人確認書類と独身証明の提出を必須とし定員を超える応募の結果、抽せんで選ばれた男女およそ40人が参加した。最初は緊張していた参加者だったがモノレールに揺られながら会話を楽しむうち徐々にリラックスした表情に変わっていった。4時間余りのイベントはあっという間に終了。中にはマッチングした人もいて、初めて婚活に踏み出した人もいた。