東京都は全国で初めてとなるカスタマーハラスメントの防止条例が来月から施行されるのを前に対応マニュアルを作成しきょう公表した。マニュアルではカスハラが発生した場合、対面や訪問、電話などの場面ごとに対応方針を検討するよう求めていて長時間、電話のやり取りが続くケースではあらかじめ対応時間の目安として1時間、30分、15分などを設定しそれを超えた場合は要求に応じられない旨を伝え電話を切ることを推奨している。一方で対応時間などの目安が外部に漏れた場合はリスクになるとして情報の取り扱いを注意するよう呼びかけている。このほかカスハラ対策を後押しするため、正当な目的があれば無断で客とのやり取りなどを録音しても法的な問題はないとする判例も紹介している。マニュアルは都のホームページで公開され、都は事業者ごとに対応に違いが出ないよう業界団体ごとで対策を進めてもらう考え。