異例な暑さとなった今年の夏。気象データを分析すると大きな影響が出ている地域がみえてきた。気象庁は“異常な高温”と発表。平年差はプラス2.36℃となった。北海道のオホーツク海側は7月プラス6.1℃となった。北海道はエアコンを設置している割合が低いというデータがある。エアコンの保有率は全国平均94.4%も北海道は59%に留まっている。北見市に住む89歳の男性は初めてエアコンを購入。設置は7月31日で注文から半月ほど待たされたという。北見赤十字病院は今夏、熱中症の疑いで搬送された患者が例年の約2倍で半数ほどが自宅で発症するケースだった。熱中症の搬送者数(5月~8月の前年同期比)は北海道1.71倍、青森1.53倍、秋田1.42倍。北海道大学・上田教授によると北海道で熱中症が多い理由は平均気温の上昇、涼しい地域の人は熱中症になりやすいこと、住宅・生活環境という。北海道大学・佐藤教授は「1つは地球温暖化が年々進行している」と話した。去年9月の熱中症搬送者数は過去最多となっている。
