介護の現場で自治体間の格差が生まれている。埼玉・新座の介護事業所では約170人の訪問看護を担っている。しかしヘルパーの人ぶりは厳しく新規の依頼を断わらざるを得ない状況が続いている。課題となっているのは隣の東京・練馬区との待遇の差。ここでは時給1300円台だが練馬区とは数百円の差があるという。ヘルパーの給料は施設に支払われる介護報酬に基づいて決まる。介護報酬には地域区分があり東京23区と新座市では10%の差がある。さらに東京都では独自の住宅費補助があり介護職員などには月1万円の手当が支給される。待遇の差で都内の事業所に移ったヘルパーもいる。保育の現場では東京への人材の流出が今後も続きかねないと危機感が高まっている。先月、都内で開かれた保育士の就職説明会で学生から聞かれたのは東京の保育園に魅力を感じているという声。千葉・柏にある保育園では、将来働く意思がある学生に採用前から毎月2万円を給付する取り組みを今年から始めた。千葉県が保育士に行ったアンケートでは東京で働きたいと思ったことがあると答えた人は6割。最も多かった理由は待遇が良いからだった。去年8月、東京に隣接する3県の知事が格差是正を求めて国に要望書を提出。一方、東京・小池知事は地域間の格差はなく問題があるとすれば国が対応すべきとしている。
