外国から中国へ水産物を輸出する際は、加工や養殖などの水産施設について、中国の税関当局に事前に登録することが求められている。日本の水産業者もこうした登録を行ってきたが、関係者によると、中国当局は今月、日本の業者による登録のすべてを無効にする措置を取ったという。また、中国の税関当局のホームページでも、日本の水産施設の登録情報が消えていた。これまでのところ、中国側から日本側に説明はないという。東京電力福島第一原発の処理水の海洋放出が始まった去年8月以降、中国は日本産水産物の輸入を禁じているが、関係者によると、先月末までは施設の登録は有効のまま残されていた。