東京電力は再稼働を目指す新潟県にある柏崎刈羽原子力発電所について先行する7号機に続き6号機でも来年6月に原子炉に核燃料を入れる方針を正式に発表した。柏崎刈羽原発6号機と7号機は7年前、再稼働の前提となる原子力規制委員会の審査に合格し、このうち先行する7号機ではことし4月に原子炉に核燃料が入れられ、これまでに設備面の準備としては最終段階となる検査が完了している。東京電力の柏崎刈羽原発の稲垣武之所長はきょうの記者会見で6号機でも来年6月10日に原子炉に核燃料を入れる作業を始めるとして原子力規制委員会に検査の確認を申請する方針を発表した。一方、再稼働の時期については今後の工程に見通せない部分があるなどとして今回の申請では未定としている。東京電力はこれまで6号機については電気料金を算定するうえでの仮置きとして来月原子炉に核燃料を入れ、来年2月に再稼働させるという工程を示していたが、今回は安全対策工事の進捗を踏まえて決めたということ。柏崎刈羽原発の再稼働を巡っては地元同意が焦点となっているが東京電力の動きが新潟県の花角知事の判断にどのように影響するか注目される。