衆議院を解散してすぐ外交デビューした。石破総理はきのう、衆議院が解散された後に初の外国訪問としてラオスを訪れた。間もなくASEAN東南アジア諸国連合との首脳会議に出席する。ある外務省幹部は石破外交の実力は未知数と話す。外交デビューでどんな石破カラーを出すかに注目。石破総理は日本時間午後1時からASEANとの首脳会議に出席。ASEANにはタイ、インドネシアなど東南アジア10カ国が加盟。中国が覇権的な動きを強める中で地域の安全保障面や6.7億人の人口を抱える市場として経済面でも重要度を増す。石破外交のポイントは2つ。1.日本企業が投資先として注目するASEANとの連携強化をどこまで図れるか。2.きょう夜に予定されている中国・李強首相との首脳会談で関係改善にむけた糸口をつかめるか。ある外務省関係者は「ASEAN諸国や中国は石破総理の持論であるアジア版NATOなどに警戒感をもっている面もある」としている。石破総理自身「今回の訪問では話さない」としている。別の政府関係者も「まずは安全運転でのスタートとなるだろう」とした。就任からきょうで10日、初となる外国訪問でどこまで存在感を示すことができるかが問われる。