ラオスで取材している政治部・田尻大湖記者が解説:石破総理大臣の外交デビュー初日の成果をどう見る?「各国首脳との写真撮影などで、やや表情の硬い場面も見受けられたが、中国、韓国と相次いで個別に首脳会談を重ね、まずは順調なスタートを切ったといえそう。政府関係者の1人は、選挙もあって、出席するかどうか議論もあったが、外交デビューも重要だと判断したと明かしている。選挙後に本腰を入れて外交に取り組めるよう、環境を整えておきたいという考えもあると思う」、衆議院を解散した直後だが、外国訪問を選んだ石破総理のねらいは?「重視したのは、外交安全保障に空白を作らないということ。石破総理自身、日本不在でASEANの会議が中国に仕切られるようなことがあってはならないと述べていた。中国が覇権主義的な動きを強める中、地域の平和と安定のためには、法の支配を強く主張する日本の存在が不可欠だと印象づけるねらいがあると思う。さらに事実上の選挙戦となる中でも、首脳外交を展開して外交政策の継続性を内外に示し、アジアのリーダーの1人として存在感を高めたいともあるものと見られる」。(中継)ラオス・ビエンチャン。