三重・東員町の健康長寿課・児玉豊和課長が注目しているのがフレイル。年齢を重ねることで病気にはならないまでも体や心の働きが弱くなり健康と要介護の中間の状態を指す。これまで自治体は家庭の訪問やアンケートの郵送などでフレイルの疑いのある人を見つけ対応に当たってきた。電力の使用量のデータから睡眠時間、外出、食事などの生活リズムをAIが分析しフレイルの予備軍を自動で見つけ出すという。すでに電力データの利用を許可した、およそ100人の高齢者を対象に実証実験を行い11人のフレイルの可能性がある高齢者を見つけた。役場の職員が、生活習慣の改善などを提案し、8人が健康な状態に戻ることができた。中部電力は、2025年度までにこのサービスを50の自治体に広げ、介護給付費の削減につなげたい考え。