東急バスはきょうから、渋谷スクランブル交差点などをルートに入れた自動運転バスの走行実験を始めた。コースは渋谷駅周辺のおよそ4kmで、運転席の係員が常時周囲を監視し、状況に応じて手動運転に切り替える自動運転のレベル2で走行する。係員が操作するのは発車のボタンだけ。ただ、実験中には課題も見えてきた。途中、車外の誘導員が指示を出すが、これも障害物と判定し停車してしまう。さらに、渋谷で多い電動キックボードやカートなどの乗り物対策も必要となる。東急バスは2020年から自動運転の実証実験を続けてきた。渋谷のような繁華街で試験をすることで複雑な環境でも安全に走行できるか確認するねらいがある。将来的には、無人の自動運転を目指している。背景にあるのが運転手の人手不足。2030年度には運転手がおよそ9万3000人まで減少。一方、必要な人数は12万9000人と3万6000人不足すると推計されている。街の人の中には安全を懸念する声も上がっており、東急バスでは安全を確保するためにバスに12個のカメラを設置し車体の周りを360度撮影。その映像を本社にある管理室で監視している。さらに現在の法律では認められていないが技術的には管理室にあるハンドルを使い遠隔で操作することも可能だと話している。今は1人で最大4台のバスを監視できるが今後、監視できるバスの台数を増やすことで省人化を目指している。
