25日午後1時20分、中国・北京にある宇宙コントロールセンターは嫦娥6号に帰還指示を送った。大西洋の海面から5000キロの高さで帰還カプセルの切り離しが行われ、地上から120キロの高さでカプセルが地球大気圏に突入しながらスピードを落とした。地上から10キロの高さでパラシュートが開き、スピードをさらに落とし午後2時過ぎカプセルが中国・内モンゴル自治区にある予定の着陸場に着地した。国家宇宙局の局長は嫦娥6号のミッションが成功したことを宣言した。5月3日に打ち上げられてから6月2日に月の裏側に着陸、25日に帰還するまで、予定されていた一連のミッションが順調に進められた。着地したカプセルは輸送機で北京に運ばれ、開けられることになっている。