中国の国営メディアによると、先月23日に中国東部の浙江省を出発したコンテナ船が北極海の航路を通り、今月13日にイギリスの港に到着。北極海を通って中国と欧州を結ぶコンテナ船の航路の開通は初めてだという。国営メディアは輸送時間の大幅な短縮につながると伝えた。上海・東方衛視が伝えた中国とヨーロッパを結ぶ従来の輸送ルートとの比較ではスエズ運河経由で約40日。喜望峰経由で約50日。鉄道ルートでも約25日かかるのに対し、北極海経由では20日だった。今回のコンテナ船はドイツ・ポーランド・オランダの港でも荷下ろし作業を行う。中国としては米国と貿易摩擦を抱える中、新たな輸送ルートの構築で欧州との貿易拡大はかるねらいもあるとみられる。航路の開設の意義について専門家は現在の不安定な国際貿易環境において新たな安定性を高めることができると述べた。中国は「氷上のシルクロード」として北極海航路の開発に力を入れ、ロシアとも協力を深めている。
「氷上のシルクロード」は2017年に構想を打ち出した。一帯一路の陸と海に続く、第3のルートとしている。航行ルートは従来の6割程度となり紛争や海賊などのリスクを避けられるという。中国は豊富な資源獲得も視野に入れ、北極圏の国々のインフラなどに投資している。中国メディアによると運輸会社は輸送力を強化し来年には定期航路にする予定だという。
「氷上のシルクロード」は2017年に構想を打ち出した。一帯一路の陸と海に続く、第3のルートとしている。航行ルートは従来の6割程度となり紛争や海賊などのリスクを避けられるという。中国は豊富な資源獲得も視野に入れ、北極圏の国々のインフラなどに投資している。中国メディアによると運輸会社は輸送力を強化し来年には定期航路にする予定だという。