女川原発2号機は、13年前の巨大地震と津波により外部電源の多くが失われ、地下の設備が浸水するなどの被害が出たが、その後、防潮堤を海抜29メートルの高さにかさ上げするなどの安全対策を講じて、4年前、再稼働の前提となる原子力規制委員会の審査に合格した。その後、安全対策の工事や国の検査などが終わったことなどを受けて再稼働することになり、今夜にも核分裂反応を抑える制御棒を引き抜いて原子炉を起動する。東北電力によると、作業が順調に進めば今夜遅くにかけて原子炉で核分裂反応が連続する臨界状態になり、来月上旬には発電を開始する見通しだという。女川原発2号機は、事故を起こした東京電力福島第一原発と同じ、BWR=「沸騰水型」と呼ばれるタイプで、このタイプでは初めての再稼働となり、東日本大震災の被災地で原発が再稼働するのも初めてとなる。