JR東日本が初乗り運賃の引き上げを検討。対象は普通運賃や定期券。現在の150円が160円となる見通し。2026年3月に実施する方向で国に申請を行う方針。全面的な値上げは消費税導入時などを除いて、国鉄からJRになった1987年以来初。専門家の試算によると、JR新宿駅⇔JR渋谷駅の定期代は1カ月が310円UPし5590円、6カ月が1500円UPの2万6960円になる。鉄道ジャーナリスト・梅原淳氏は「ローカル線全体では赤字で(今まで)新幹線と大都市路線で補っていたがコロナで(それだけでは)手が回らなくなった」と指摘。JR東日本では1日1kmあたりの利用客が平均2000人未満の区間、計36路線72区間で昨年度約757億円の赤字。梅原氏によると、増収分は安全対策や設備維持などにあてる方針ではないかと言い「(値上げの)第2段もあるかも」と話す。