福井県坂井市では資源を循環させる問題に挑んでいる。アルミニウムのリサイクル工場を社会科見学。日本でのアルミ缶のリサイクル率は97.5%。しかし、リサイクルの壁がアルミ缶の蓋。炭酸などの圧力や運搬時の衝撃に耐える強度が求められる。これまではリサイクル素材に66%分の新しいアルミ地金を混ぜないと強度が保てなかったが、新たなアルミの生成には多くのエネルギーが必要。しかし、特殊な技術を開発し、新しく加える地金の量を25%以下まで減らすことに成功。こうして出来たアルミ材は茨城県石岡市の工場に送られ、蓋が作られる。この工場で作る蓋が全てこのアルミ材に置き換わると年間約14万トンの温室効果ガスを削減。環境負荷を軽減した次世代のアルミ蓋を共同開発したことが評価され経済産業大臣賞を受賞した。