外国人観光客が驚いていたのは新幹線の乗り心地。私たちにとっては当たり前だが、実は世界でもハイレベルな技術で日々進化している。最新車両には乗車中のすべての揺れに対して反対の振動をぶつけて相殺する機能を搭載している。ところで新幹線はカーブの時、かなりの角度で車体が傾くが、実はスピードを落とさずに乗り心地を担保する仕組みが。例えばバイクは車体を傾けて曲がることがあるが、カーブを曲がるとき外側へ引っ張る遠心力が働く。だが車体の下には空気ばねと呼ばれる風船のようなものがあり、カーブに入ると膨らんで車体をさらに傾ける。すると反対方向の力が生まれ、遠心力を緩和できるという。そこで試験装置で検証してみる。まずは空気ばねを稼働させずテーブルにペットボトルを置くと落ちてしまった。しかし遠心力を緩和する車体の傾斜をつけると、ペットボトルは落ちなかった。そんなお客さんたちのためもっと快適性を上げたいと言われなければ気づかないような細かな仕掛けも実装。駅に停車する直前、天井の照明がふわっと明るくなる仕組みも。