ニューヨーク証券取引所から東海東京証券アメリカ・芝田達裕が解説。19日のニューヨーク相場について。ロシア・プーチン大統領が、核兵器の使用条件拡大を承認したことから、質への投資という形で、米国債が買われ、株式市場は地政学リスクを意識した一日になった。小売り大手2社の決算発表は明暗が分かれた。ウォルマートはガイダンスの上方修正が好感され買われ、ロウズは利益率の低下基調が懸念材料とされ売られている。エヌビディア8−10月期決算の注目について。80%を超える増収増益が予想されているが、次世代AI(人工知能)半導体「ブラックウェル」の量産体制確立などに向けた技術面に関するコメントに注目。8月に量産に向けた課題があるとし、設計変更を余儀なくされたことを明らかにした。大手ユーザー・Amazon.comのAWSトップは「量産タイプのサンプルの入手は2025年初め」とコメント、日本のクラウドサービス大手・さくらインターネットも納入遅延のため設備投資計画変更を発表。ブラックウェルは設計変更後も高い電力負荷がかかる基本設計は変更されていないとみられ、技術面の高いハードルをクリアしたのか、エヌビディア・フアンCEOのコメントに注目。