JR東日本は、東京駅と山梨県の大月駅の間を走る中央線の快速電車と直通する青梅線の列車でグリーン車の車両を導入し、来年春に運行を始めると発表した。車両は2階建てですべての座席に充電用のコンセントが設置されるほか、Wi-Fiが無料で利用でき、一部の車両にはトイレや洗面台も設けられる。グリーン車に乗るための追加料金は、東京から八王子などの50キロまでの区間が紙の切符で1010円、ICカードなどを使うと750円、東京から大月や青梅など100キロまでの区間が切符で1260円、ICカードなどで1000円となる。これに先立ってJR東日本は来月13日からお試し期間として中央線快速と青梅線にグリーン車を順次導入し、追加料金なしで乗客に乗り心地を体験してもらうことにしている。グリーン車は首都圏のJR在来線では東海道線や宇都宮線ですでに導入済みの他、大手私鉄の多くが座席指定の列車を運行していて、座って通勤したいニーズに応える動きが広がっている。