北朝鮮が失敗したと発表した昨夜の軍事偵察衛星打ち上げについて。政府は北朝鮮が通報している打ち上げ期間が来月4日まで続くことやことし3基を追加で打ち上げるとしていることから沖縄への迎撃ミサイル部隊の派遣を継続するなど引き続き警戒監視に万全を期すことにしている。北朝鮮と国境を接する中国東北部から中継。北朝鮮と国境を接する中国東北部、東港にあるホテル。こちらでは中国メディアが北朝鮮の国営通信を引用する形で打ち上げの失敗を伝えている。画面の奥、山が見えると思うが、北朝鮮側の山なのだが、その先にあるのがソヘ衛星発射場。私たち取材班は北朝鮮による衛星打ち上げの兆候が韓国で伝えられたことを受けて、おととい日曜日に首都北京から高速鉄道に乗ってこちらに到着し、警戒取材に当たってきた。過去の例を踏まえると、北朝鮮が予告期間の初日に当たるきのう打ち上げる可能性が高いと考え、緊張しながらあちらの発射場の方角にカメラを向けて、撮影し続けていた。ここから発射場までの距離はおよそ55キロ。飛しょう体はエンジンの部分から勢いよく炎を吹き出しながら上昇する様子が確認できたが、1分ほどたって、いきなりオレンジ色の炎に包まれて、爆発したように見えたあと消滅した。北朝鮮関係筋からは「わが国の技術者は失敗を糧にする」ということばも聞いたが、成功したとする前回、去年11月から一転、空中爆発という最悪の結果に指導部のショックは大きいに違いない。