岡三証券・松本史雄さんがスタジオで解説。日経平均予想レンジは3万6000円~3万6400円。松本さんは「米国株は大きく上がったが、きのう日本市場は、1000を超える大幅安からかなり切り替えしているので、米国市場の上昇はある程度織り込み済み。前日からレンジ相場を想定」などと述べた。注目ポイントは「一時的な需給悪化の可能性も」。松本さんは「TOPIX採用企業の自社株買い設定金額の推移をみると2024年4月以降に発表された上場企業の自社株買い設定は10兆円に達し、昨年同時期比で2倍強。2023年度1年分に相当する金額。自社株買いに季節性がある決算期末日以降の5営業日は自粛される。期末の作為的な株価形成を防ぐため、決算発表までの期間も手控えられる。インサイダー取引規制への抵触を防ぐため。事業法人の日本株買い季節性グラフを見ると、2月、8月末決算企業の自社株買いが手控えられる34週ごろから減少。3月期と12月期決算企業がピークをむかえる45週までは停滞する傾向にある。3月、6月、9月、12月末の5営業日は売り越しになっているケースが多い。足元軟調な局面は、来年に向けて日本株はいい場面と考えるべきでは」などと述べた。