昨夜、北海道の富良野駅では、地元ブラスバンドがドラマ「北の国から」のテーマ曲を奏でるなか、最終列車が最後の出発をした。1907年に開通した根室線の富良野-新得間がこの日、廃線となった。かつては、札幌と道東を結ぶ主力路線だった。沿線の過疎で、利用者が減少し、2016年の台風で、施設が大きく壊れ、東鹿越-新得間は、復旧せずに廃止となった。事実上の終着駅だった幾寅駅では、廃止の方針が決まってから、台風被害による不通で、7年半、列車が来ないまま、廃止を迎えた。高倉健主演の映画「鉄道員」の舞台にもなった。おととい、駅周辺の人々は、手作りの紙芝居で、根室線への思い出をつづった。映画の撮影中、炊き出しをした地元婦人会の佐藤さんは、これから新たな形で、駅や高倉健さんを守っていくなどと話した。