引退した1974年オフ、長嶋さんは巨人の監督に就任。2年目にしてリーグ制覇。2度目の監督時代1994年の10.8決戦。シーズン最終日を迎え、巨人と中日が同率首位。最終戦直接対決に勝ったチームが優勝という大一番に長嶋さんは自ら「国民的行事」と表現した。試合は松井秀喜さんがホームラン。巨人が勝利し4年ぶり27回目のリーグ優勝。テレビ視聴率はプロ野球歴代最高の48.8%を記録。勢いそのままに監督として初の日本一になると、銀座で行われた優勝パレードでは約17万人のファンが詰めかけた。1996年には最大11.5ゲーム差をひっくり返し、劇的なリーグ優勝。長嶋さんの「メークドラマ」という言葉が新語・流行語大賞の年間大賞に選ばれた。監督人生15年でリーグ優勝5回、日本一2回、輝かしい功績を残した。